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白雪姫と魔法の鏡<ショートストーリー>

母親に何度も殺されかけた白雪姫も、七人の小人や王子様に助けられ、
王子様と結婚し、幸せな毎日を送っていました。

そんなある日、白雪姫様に贈り物が届きましたと、侍女達が大きな包みを持ってきました。
さっそく白雪姫がその包みを開けてみると、
なんと豪華絢爛な金銀や宝石で縁飾りが施された、それは、それは美しい鏡でした。

「なんて美しい鏡でしょう!」喜んだ白雪姫はさっそく自分の部屋の壁へその鏡を掛けさせ、
鏡に映る自分の姿を毎日ながめては、とても満足していました。
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そんなある日、白雪姫はふと鏡に向かって尋ねてみました。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。世界で一番美しい女性はだあれ?」
するとどうしたことでしょう「それは、白雪姫様あなた様です。」
鏡が答えるではありませんか。

白雪姫はとても驚きましたが、
それからはひとりになると時々、鏡に話しかけるようになりました。

それから暫くして、王様が亡くなり王子様が国王様となられました。
もちろん白雪姫は王妃様となられました。
お二人の間にはお姫様も生まれました。
雪のような白い肌、花びらのような赤い唇、黒檀のように黒い髪。
それは、それは可愛らしいお姫様でした。
王様と、王妃様は、とてもお姫様を愛し可愛がり、幸せな毎日が過ぎていきました。

えっ!鏡はどうしたかと?
まあ、まあそんなに焦らないで下さいよ。
もちろん王妃様になってからも、時々
「世界で一番美しい女性はだれ?」と鏡に尋ねていましたとも。
そして鏡は「それは、王妃様あなた様でございます。」と答えるようになっていました。

ところが、ある日、王妃様が、いつものように鏡に尋ねると、
「それは、白雪姫様です。」と答えるではありませんか。
王妃様はビックリして、「私は王妃ですよ、もう白雪姫ではありません。」と鏡にいいました。

鏡は「だから、白雪姫様ですと言っているではありませんか。」と答えます。
王妃様は、ハットしました。
娘が子どもの時の自分にそっくりだったので、
みんなが白雪姫と呼んでいたからでした。
それは、白雪姫が7歳の誕生日を迎えたその日のことだったのです。

そして、それからどうなったかは、みなさんの方がよ~くご存じのことでしょうよ。
by haru123fu | 2011-04-13 17:52 | Comments(12)
Commented by もぐら at 2011-04-13 17:56 x
えー!輪廻転生?
だめだめ!
うん?
それでいいのか?
オンナといふものは いと おそろしきものなり・・・。
Commented by 海野久実 at 2011-04-13 20:16 x
うむむむむ‥
いくら「歴史は繰り返す」とは言え、そんな事があってもいいので朱追うか?(あまりの事にタイピングミス)
僕は白雪姫を信じていました。
どんな事があっても、いつまでも優しい、思いやりのある、嫉妬などとは縁のない素敵な女性だと。
それが、それが!

あんたには女が判ってないよと、実生活でよく言われたっけ。
Commented by haru123fu at 2011-04-13 21:21
♪♪ もぐらさん。
ネグレクトとは、恐ろしいものですね。子どもの時の体験が連鎖を呼ぶ。
白雪姫は何度も殺されそうになったので、心的外傷後ストレス障害かも。
ただせめられることでは、なさそうです。
とてもおきのどくです。誰かが、早く精神内科の受診を勧めなくては。
うんっ!あれっ!これを書いたのは私だった。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ 
Commented by haru123fu at 2011-04-13 21:33
♪♪ 海野久実さん。
ええーっ!し、しりませんでした。
そんな海野さんの心を傷つけるつもりなど毛頭なかったのですが。。。
(*_ _)人ごめんなさいです。
でも、でもですよ、
>あんたには女が判ってないよと、実生活でよく言われたっけ。
どうか、どうかお気をつけて下さいね。
♪しらゆきひめ♪みた~いな心しかないわ~たし♪
そんな歌を、じっと見つめられて歌われた時は、要注意です。
(うんっ?そんな古い歌、もう誰もうたってないかなあ~)
Commented by harumimi1121 at 2011-04-13 22:51
エーッ!そうだったんだ・・・
『本当は怖いグリム童話』より怖いかもね(笑)
Commented by 矢菱虎犇 at 2011-04-13 23:48 x
ボクはこういう世界がリアルだと思うんです。
絶対的な正義と絶対的な悪の話って作りごとですもんね。
こういうリアルをおとぎばなしにするからこそ、瞠目の化学反応が起きるんですよねぇ!
Commented by haru123fu at 2011-04-14 09:03
♪♪ harumimiさん。
そうなんですよね。グリム童話は、何度か書き換えられているとか?
最初の頃は、白雪姫のお母さんは実母だったとか……?
因果は巡る。そして、歴史は繰り返される。
「お母さん怖いよ~泣」「うるさい!バシィ!」あああ怖っ!
Commented by haru123fu at 2011-04-14 09:30
♪♪ 矢菱虎犇さん。
現代の児童虐待となんら変わらないと思いました。ただ救いは、
七人の小人ドワーフですよね。ハイホーと唄いながら白雪姫を助ける。
中でも小人のドーピーは、白雪姫がとっても大好き。
だから童話になるのでしょうね。
はたして、この連鎖を断ち切る事ができるのは誰なのか。
やはり、海野さんのように信じて疑わない清く優しい心の持ち主が、
次に白雪姫として生まれてくるのを待つしかないかも(笑)
Commented by ヴァッキーノ at 2011-04-14 10:56 x
白雪姫のその後。
怖いこと考えますねえ(笑)
これで、7人の小人が、七人の侍になってたら、わけわからないお話になってしまうんですけど。
あれ?
アニメの白雪姫だと、母親は魔女で岩の下敷きになって死んじゃいますけど、童話だと、なんか違いましたよね?

なんでしたっけ?
たしか、燃える靴みたいなのを履いて、焼け死ぬんじゃなかったでしたっけ?

違ったかなあ。
ちなみに、ボクはディズニーの白雪姫がなぜか大好きで
ブルーレイを買ってしまいました。
Commented by haru123fu at 2011-04-14 18:05
♪♪ ヴァッキーノさん。
そうそう、真っ赤に焼けた鉄の靴をはいて踊らされたんですよね。
恐ろしいですねー! ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒ
女性が、白馬に乗った王子様に憧れるように、男性も可愛いプリンセスに憧れるようですね。特に白雪姫は人気が高いんですね。
海野さんもどうやらそのようです。(・∀・)ニヤニヤ
Commented by りんさん at 2011-04-14 19:20 x
歴史は繰り返すのね^^
お姑さんにいじめられた嫁が、またその嫁をいじめる。みたいな(笑)
悪の根源は、この鏡だったのね^^
Commented by haru123fu at 2011-04-15 08:33
♪♪ りんさん。
なるほど、なるほど。そっかこの鏡が悪の根源とは。。。
思いつかなかった。
なんでも、正直に言えばいいというものではないですよね。
鏡も少し空気読めよ!……???
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