2人がまだ出会った頃の犬吠岬旅行の前のことを歌ったもので、『智恵子抄』の中で唯一の象徴詩である。この詩からは7月の夜に2人の心が熱を帯び、その涙も忍黙も悩みも悶えも、魔酒のように甘美であったことが感じ取れる。そして最後の2行は一転して象徴的手法から離れて普通の言葉になっている。「あはれ何を呼びたまふや/今は無言の領する夜半なるものを」という言葉のやさしさ。智恵子が光太郎に、また光太郎が智恵子に何かを呼びかけたのである。(清水脩さんの解説より)
『或る夜のこころ』 智恵子抄より 高村光太郎 写真提供 写真に息吹注げたらより APSあーちゃん 私の勝手な解釈では、この日二人は初めて夜を共にすごしたのではないのかな?と思いました。婚約者のいる智恵子、その二人がどんどん惹かれあっていく罪悪感にも似た思いとその喜びが交差するような思いを抽象的に表現しているような、そんな気がしてなりません。
by haru123fu
| 2013-08-21 15:35
| 朗読・動画
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Comments(6)
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りんさん
at 2013-08-21 19:04
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ゾクゾクっとしました。
すごくいいですね。haruさんの声に合っていました。 バイオリンの響きも素敵だったし、沈んでいく太陽と月が神秘的。 haruさん、すごいわ~^^
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haru123fu at 2013-08-21 20:28
♪♪ りんさんへ
りんさん、いつも読み逃げで、ごめんね。 でも、応援クリックはしています。SSで、ダントツ1位、すごいなあー! 私も嬉しいで~す。おめでとうですね。 虎犇さんもヴァッキーノさんも、お元気かな?ちょっと寂しいですね。 海野さんは時々りんさんの所でコメ見つけてホットしています。 海野さんはこえ部に入部して、ツイノベで楽しそうだから あまり邪魔しないようにしてます。。。りんさん、コメありがとです。
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curatortome at 2013-08-21 21:02
重々しくてムードありますね。
ヴェルレーヌの象徴詩にも勝るかも。
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haru123fu at 2013-08-21 21:25
♪♪ Tome館長さんへ
この詩は、私が思うに、二人が初めて夜をすごした時のことではと??(・_・*) また、また勝手な解釈で、婚約者のいる智恵子と光太郎の初夜。。。? 嬉しさと罪悪感との入り乱れた気持ちが抽象的な表現になっている。?? そんな気がしながら朗読してみました。ヾ(- -;)コラコラ (;^ω^)エヘヘ! 相変わらず勝手なことしています。
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ふらり
at 2013-08-21 23:44
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こんばんは^^
やっぱり、悲恋にはお月様なのか。 恋の成り行き、月の満ち欠け。 関連付けるのは、無理があるかな^^; 月満ちて 面影ゆらり 茶碗酒 ちょっとセンチに ( ^_^)/□☆□\(^-^ )
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haru123fu at 2013-08-22 00:13
♪♪ ふらりさんへ
わたしも、まねして川柳をひとつ。 茶碗酒 月を映して 肴かな なんてね。失礼しました。^^/ 月って、見つめている人の心を写しているような時がありますよね。 幸せだったり、悲しかったり。。。見る人の気持ちで変わるようなそんな雰囲気 今日の月はとても優しく輝いていました。 いつも優しい月を愛でることができる様に( ^^)/ロ≧☆チン!≦ロ\(^^ )(
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