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一つだけの願いごと <ショート・ショート>

f0227323_4264212.jpg私の目の前に、突然一人のおじいさんが立った。
「えっ!誰……?」
「私は、神様じゃ!」
「やぁだ~。うっそ~!」
「嘘ではない。正真正銘の神様じゃ。」
そう言われてみれば、ただのおじいさんではなさそうな長い白髪。
おまけに長い顎髭。そう、いうなれば仙人のような格好だ。
でもこの年末になぜ突然神様が……?
これは、ひょっとしてなにかの詐欺に違いないと私は直感した。

「ところで、おじいさんさぁ、なんでこんなところにいるの?明日は元日だよ。
神社を掛け持ちで忙しんじゃないのぉ~。」

「おじいさんとは失礼な。私は神様だ。」
「ハイハイ、その神様が私になんの用があるの?」
「ハイは一回でよい!二回も言うと人を小馬鹿にしているように聞こえる。」
おじいさんは、じゃなかった神様は私の態度に少しムッとしたようだ。
それでもこんな事を言った。

「まぁ、突然の事なので、お前のその態度は多めに見てやるとして、お前に願い事を叶えてやる順番がきた。
そこで、一つだけお前の願いを叶えてやろう。」

「わぁーっ!とかなんとか言っちゃって、そのためにはウン万円の壺とかなんかを買えって言うんでしょう?ムリムリ!もうそんな詐欺は流行遅れだよ。」

「なんと失礼なやつだ。私は神様じゃ!願い事が無いならさらばじゃ。」
神様はそうとう気分を悪くして、消えそうになった。

半分消えかかった神様を見た私は、本当の神様だと思った。
「ごめんなさい、ごめんなさい。」慌てて、土下座して謝ったら、消えかかった神様が戻ってきた。
「最初から素直にすればいいものを……」と、なにやらブツブツつぶやいていたが、
とりあえず戻って来てくれたのだから何かお願い事をしなくては。

でも一つだけというのはケチだなぁ~。どこでも歳末大売り出しでサービス合戦だ。
三つのお願いなんて話を聞いたこともある。などと思っていたら、すぐ察知したようで、
「なにか文句でもあるのか?」とまた消えかけた。
「いえ、いえ文句などなにもありません。」私は慌てて否定した。
「願い事があるのか無いのかさっさとしろ!私は忙しいのだ。」

そこで、私は必死になって考えた。年末ジャンボ宝クジはどうだろう?
でも、買ってもいないのに当たる訳がない。そうだ、道東へ旅行したい、はどうだろう?
あ~ぁ冬の道東へ行っても寒さが厳しい。うぅ~ん。困った、困った。あれやこれや必死に考えるが、なかなか決まらない。
神様がだんだん痺れを切らし、さっさとしろとさいそくする。結構短気な神様だ。

けれども、一つと言われるとこれがまたなかなか難しい。
若返って人生をやり直すなんてどうだろう?あーっ!もう一度人生をやり直すなんて、そんなめんどうくさいことはもうごめんだ。と思った瞬間、いい考えが浮かんだ。

そうだ、今日は12月31日。大晦日だ。
「おじい、じゃなかった。神様お願いがあります。」「うん。うん。早く言ってみろ。」
「私は今年blogで沢山の人と繋がり、アクセスやコメントで、いっぱい元気や勇気をもらいました。なので、来年も多くの人とnetで繋がっていたいと思うのですよ。」

「ふん、ふんそれで、どうしたいというのじゃ?」神様が私の顔を優しそうに見てくれた。
「それでぇ~、私のPCをできるだけ長持ちさせてくれるようどうかお願いします。」
そう願ったら、「分かったその願い叶えてやろう。」と大きくうなずいて消えてしまった。

あっ!いや~ぁ!うっそー!私はなんと愚かなんだろう。なんと馬鹿なお願いをしてしまった。
新しい最新のPCが欲しいって言えば良かった……んだ。

もう文字が薄れかかっているキーボード。
でも、これでいいんだよね。ずーっと、ずーっと一緒だったよね。
ありがとうね!これからも一緒に頑張ってよね!そうPCに向かって話している自分がいた。


さぁ、今日は大晦日。みなさんとお遭いできて、とっても楽しい2010年でした。
大変お世話になりました。
どうか素的な2011年をお迎え下さい。
来年も、こんな私ですがどうぞよろしくお願い申し上げます。

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by haru123fu | 2010-12-31 04:52 | ショート・ストーリー | Comments(18)

忘年会/呑んで、食べて、唄って、また呑んで

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昨日は私も、友人達と娘も誘っての忘年会。夜に外出するのは久し振りでした。
なので娘は私の介護けん監視役(?!)そんな娘の心配をよそに今夜は呑むゾーと私は呑む気満々。024.gif
呑んで食べて歌って、カラオケもそういえば久し振り。
なにを歌うか、歌手名も、曲名もな~んも思い浮かばず・・・。
あまりTVを見ない私は、今どんな歌手がどんな歌を歌っているのかも分かりません。
自分にマイクが回って来たときに、思いついたのが、中村あゆみの『翼の折れたエンジェル』 032.gifでした。

それからは、怒濤のように昔の曲へと。松山千春の『恋』だったり、PPMの『レモンツリー』だったり。041.gif
ジョンレノンの『スタンバイミー』とか、いったいどこまでさかのぼるのか。ジャンルもバラバラ???037.gif
あっ!残念!トーケンズの『ライオンは寝ている』を歌い忘れていた。060.gif

そして、無事我が家へとたどりつきました。042.gif
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by haru123fu | 2010-12-30 09:37 | 今日のわたし | Comments(4)

札幌の空/天使と悪魔

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昨日はとっても空が綺麗でしたね。フワフワの透けるようなうす~い雲が広がって。
天使がお散歩しているような?悪戯しているような?

それに比べて今日の空、一面グレートーンでしんしんと雪が降る。
天使がたくさん舞い降りてきていると思えば、それはそれで綺麗で楽しいかも?032.gif

あーっ!でも除雪のことを考えると、そんなのんきなことは言ってられない。
天使が積もると悪魔に変身する・・・031.gif?!そうか、そうなのだ。わかったぞ!

032.gif031.gif は、同一人物なのだ。『ジキル氏とハイド氏』のように。


(それにしても、まったく関係ないことだが、窓から見える空は電線がじゃまくさい!!033.gif
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by haru123fu | 2010-12-29 09:25 | 今日のわたし | Comments(2)

『死の部屋のお話』 <死からの生還>

f0227323_8562261.gif『死の部屋のお話』<前編>よりつづく

<後編>
少女は、どうしても知りたいことがありました。
一所懸命に考えると、とっても悲しくなりました。自然に涙が溢れてきます。

「どうしたの?どこか痛いのかい?」と先生がきいてくれました。
「先生。私は死ぬんでしょう?」
決して聞いてはいけないと必死に我慢していた言葉が、とうとう口から出てしまいました。
「そんなことは絶対にないよ!先生が必ず病気を治してあげるからね。」と先生は約束してくれました。
大好きな先生が嘘を言うはずがないとは思ったのですが、
自分のベットの隣で人が亡くなるのを、いつも息を潜めて感じていた少女はやっぱり不安でした。

次の日のことです。先生が少女を毛布にくるみ抱っこして、先生のお家へ、連れて行ってくれたのです。
病院から出るのは入院してから初めてのことでした。もちろん、先生のお家へ行くのも初めてです。

先生のお家には、真っ白な犬のスピッツがいました。それから、とっても優しい先生の奥さんが。
お部屋には、少女のためのお布団が敷かれていました。
先生の奥さんは、よく来たねと頭を撫でてくれました。
少女は真っ白で、フワフワした犬の頭を撫でてあげました。
少女は先生のお家で安心してゆっくり眠ることができたのです。

病院へもどると、少女がそう思っていた「死ぬ部屋」から別の病室に移ることになりました。
少女は、とても安心しました。そして、やっぱり先生は嘘をつかないとよ~くわかりました。

少女が移された病室は、今まで見たこともないようなお部屋でした。ベットの他に、応接セットや本棚があり、部屋の中には洗面台も付いていました。病院の中にこんな病室があるなんて、とってもビックリしました。
そしてもう死ぬということを考えることもなくなり、少しずつですが食事も摂れる様になってきました。
体調の良い日には病室から顔を出し、廊下を行き交う人を見ることが、楽しみになりました。

先日のクリスマス競作の『むかしむかしのクリスマスのお話』を読んで下さった方は、もうお分かりですよね。あのお話につづくその前のストーリーでした。

少女が大人になって、「えっ!良く助かったね!みんな死んだでしょう?」と病院の医師から告げられて分かったことですが、当時の医療技術や健康保険内での治療では、到底治すことはできなかっただろうとのことでした。
医師は、良く助かったものだとしきりに感心して、当時の大学病院の教授の名前を言っていました。でも、少女を助けてくれたのは、大学病院の教授ではなく、K町の病院の副院長先生だと大人になった今でも思っています。

『医は仁術なり』・・・そんな副院長先生へ心からの感謝を込めてこのお話を書かせて頂きました。
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by haru123fu | 2010-12-28 09:15 | ショート・ストーリー | Comments(4)

blog毎日更新/自分日記ができた

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クリスマスも終わり、今年はもう残すところ、あと5日ですね。そろそろ、この一年を振り返って、と思うのですが、いかんせん人の記憶(私の記憶?)というのは結構曖昧なものですね。

でも、今年はblog更新を頑張っていたので、自分のblogを見直すと色々なことが思い出され、
始めた頃は結構しんどいものだなぁ~って、思っていたのですが、だんだんと慣れてきて、
自分日記としての記録が残りました。あの時行ったところ、あの時見た場所、あの時考えていたこと。。。

そのページを開くと、文章にしていなかった思いまで浮かんできます。
とりあえず一年間は慣れるまで毎日更新と、できそうもない目標を立てていましたが、
今はそんなことも関係なく自然に更新ができるようになり、チョット成長したのかなって自己満足です。037.gif

あっ!窓の外では、いま朝焼けがきれいですよ~!鳥の群れが忙しそうに飛んでいます。
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by haru123fu | 2010-12-27 07:15 | 今日のわたし | Comments(10)

『死の部屋のお話』 ショート・ショートにトライ

f0227323_104308.gifクリスマス競作企画 が終わり、私も時々ショート・ショートを書いてみようかなぁ~
なんて思いました。027.gif
その第一作です。まだまだ下手なのはご容赦下さいね。


<前編>
あなたは、死の部屋をごぞんじでしょうか?
むかし、むかしの病院にあった死ぬ部屋を。

6歳の少女は、病院の入院病棟のとある部屋を死ぬ部屋だと思っていました。
なぜなら、大人の人たちがその部屋に移された病気の人のことを
「あぁ、もうあの人だめなんだねぇ。可愛そうに死ぬんだねぇ。」と噂をしていたからです。
でも、死ぬということがどんなことなのかは少女には理解できませんでした。

少女もある日その部屋へと移されました。そこは、二人部屋でした。優しそうなおばさんがお隣のベットにいました。お名前は?お歳は?と優しく聞かれ、ほんの少しだけお話をしました。ある夜のことです。バタバタと先生や看護婦さんが幾度となく出入りし、なにやら異様な雰囲気だけが少女にも伝わって来ました。
看護婦さんが少女のベットの白いカーテンを大急ぎで閉め、カーテンの隙間から顔をだして、「大丈夫だからね。なんでもないからね。」と告げました。
でも、白いカーテンの向こうには、何人かの人影がありました。先生や看護婦さんがせわしなく動いている様子も分かりました。

そして……苦しそうなうめき声のようなものを聞いたその直後です。とても悲しそうな泣き声が。。。
少女にはなにが起こっているのかはわかりませんでした。とても長い長い夜になりました。

朝になり看護婦さんがベットの白いカーテンを開けてくれたくれた時。もうそこには、おばさんはいませんでした。誰もいないきちんと整えられたベットがあるだけでした。

少女は看護婦さんに、「おばさんはどこへ行ったの?」と聞くことができませんでした。
とっても悲しいことのように感じたからです。大人の人が噂していた死ぬ部屋は、本当でした。
同じ場所で、少女にとっては怖い怖い長い時間が幾度となく繰り返されました。
少女は死ぬということを一所懸命考えました。
そして死ぬということは、二度とその人とは会えなくなるのだということを知りました。

なぜなら、少女のお隣のベットの人がいなくなるたびに、先生も看護婦さんも、その家族の人もとても悲しそうな顔をしていたからです。そして、次は自分の番なのかなと思いました。
でも、少女には死んだ人がどこへいってしまうのかは、まるで見当もつかないことでした。

読んで下さった方、ありがとうございます。040.gif
このお話はそのうち<後編>を書いてみようと思っています。


『死の部屋のお話』後編<死からの生還>へつづく
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by haru123fu | 2010-12-26 10:28 | ショート・ストーリー | Comments(2)

SLニセコ号/来年の話

f0227323_11375738.gifTVのスイッチを入れると、
SLが画面に映っていた。NHK総合TV。懐かしく見ていたら、
SLニセコ号だった。9月中旬から11月の文化の日までの
土・日・祝日のわずかな期間だけ運行している。
ニセコの大自然を楽しめる。話には聴いたことがあるが、
一度も乗ったことが無い。
ニセコの紅葉の時期は特に素晴らしい景色が楽しめそうだ。
調べてみると全席指定で、人気があるようなので
早くからの予約が必要なようだ。
来年は一度乗車してみたいなぁ~と密かに思う。

来年の話をすると鬼が笑うというが、さすがにこの年末では、みんなが来年の話をしていることだろう。
鬼だって笑ってばかりじゃ疲れるだろうから、年末には、来年の話をしても鬼はきっと知らんぷりをするだろう。
いや、もしかして笑い疲れて、冬眠しているかのしれないなぁ~
031.gif ねぇ、鬼(オニイ)さん。なにしてる?!
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by haru123fu | 2010-12-25 12:16 | 今日のわたし | Comments(2)

クリスマスとちらし寿司はあうでしょうか?

f0227323_1512793.gif今日はクリスマスイブですね。024.gif
とはいっても我が家は仏教なので……と思いつつも商業戦略に乗せられて……。
楽しいことは楽しく乗っかって、ローストチキンにクリスマスケーキを買って。
そして、合うかあわないかは別としてちらし寿司を作ることにしました。
おひな様にはなぜかちらし寿司と我が家では決まっているのですが、
クリスマスにちらし寿司は初めての試みです。
とかなんとかいいながら、自分が食べたかっただけですが 037.gif
そして、先ほどできたてのちらし寿司を画像UPしました。
よろしければ、召し上がって下さい。。。って画像だけで食べられるわけがないだろが!033.gif そりゃそうだ。

クリスマスが終わるといよいよ年末。忙しいような忙しくないような。。。
でもなんとなく自分のペースが壊れているような気ぜわしさ。045.gif

大晦日は、何年もず~っとにぎり寿司を自分で握っていたのだが、はてさて、今年はどうなることやら。
じっと手をみる。習慣はくずしたくないものの、握力はかなり弱い 。007.gif
まぁ先のことを今から心配することもないか・・・。うぅ~ん?そんなに先のことでもないかなぁ?!
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by haru123fu | 2010-12-24 15:44 | 今日のわたし | Comments(2)

むかしむかしのクリスマスのお話<クリスマス競作参加>

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『死の部屋のお話』<前編> 
『死からの生還』 <後編>からも、このお話につづきます。


むかし、むかしのお話です。
K町では一番大きい病院に少女は入院していました。少女は6歳でした。
両親は遠い町に住んでいたので、少女は独りぼっちでした。とても難しい病気だったので、
もう随分と長いこと病室が少女の住まいでした。
でも、少女は淋しくはありませんでした。先生や看護婦さんがとても優しく少女のことを可愛がってくれました。

体調の良い日は、病室から顔を出して、廊下を行き交う人達を見るのが楽しみでした。
廊下の奥には階段がありました。
先生や看護婦さんに、絶対行ってはいけないと約束させられていた階段が。
少女は不思議でした。自分には絶対に行ってはいけないという階段を、時々先生や看護婦さんが上り下りしているのを知っていたからです。
でも、少女は約束を守って絶対階段へは行きませんでした。

そして、クリスマスが近づいてきたある日。
少女のベットに看護婦さんが可愛いクリスマスの飾り付けをしてくれました。
「私は、お家にいないからサンタさんは来てくれないよね?」と少女が看護婦さんに尋ねると、
「そんなことはないよ。」どこにいてもサンタさんは、必ず見つけて来てくれると。
そして、病院にはどこの家にもないほどの大きな大きな煙突があると教えてくれました。
少女はもう一年以上病院で暮らしていましたが、その大きな煙突を一度も見たことがありませんでした。

そうだ。もしかしたらあの階段、あそこに煙突があるかも知れない。そう考えると少女は居ても立ってもいられませんでした。以前からず~っと気になっていた階段。少女の好奇心はどんどん膨らんでいきました。

いつもの様に病室から顔をだして、廊下を見ました。誰もいません。
少女はそーっと病室を抜け出し階段の方へ。心臓がドキドキしました。
もちろん指切りして約束していたことも覚えています。
階段の前を行ったり来たりしながらも、どうしてもサンタさんの煙突を見つけたいと思いました。
あたりの様子を伺いながら誰にも見つからないようにと少しずつゆっくり階段を上っていきました。
階段の半分上がったところに踊り場があり、階段はまだ上へと続いています。
先生や看護師さんの顔が浮かんで、とても自分が悪い子に思えてきました。やっぱり戻ろうと思いました。
その時です。階段の上から、「こんにちは」と声が聞こえてきました。見上げると、女の子が立っていました。
自分より少し大きな女の子が。

その子がおいでおいでと手招きします。少女は「行っちゃいけないって言われてるの。」と答えると、「じゃあ私が、半分まで降りるから、あなたが半分だけ上がってきて。」と言うのです。少女は、もう半分だけ階段を上ることにしました。女の子は、半分だけ階段を下りてきました。

そして、「私達お友達になりましょう。」そう言うと、毛糸で編んだ真っ白な小さな小さな靴下のマスコットを
「これ、あなたにあげる。」と少女に渡してくれました。
少女はとってもうれしかったのです。久し振りに心が弾みました。子どもの友達なんて一人もいなかったのですから。
「明日も、明後日も、その次の日も、私達ここであいましょうね。」そう女の子がいいました。少女は大きくうなずき、階段をおりていきました。もう煙突のことなんかすっかり忘れていました。

その時でした。いつも優しい看護婦さんが、見たことのない様な怖い顔をして少女の前に立っていました。
少女は思わずもらったばかりのマスコットを後ろ手に隠し後ずさりをしました。
「なにを隠したの?」看護婦さんの目は怒っています。「出しなさい。」そう言われて少女は握っていたマスコットを出しました。看護婦さんがそれを取り上げ、「これは、捨てましょうね。」と言ったのです。看護婦さんのあまりの怖さに少女はマスコットを渡してしまいました。少女は看護婦詰所へ連れて行かれ、丁寧に手を消毒されたのです。そして、もう一度絶対に階段には近づかないと約束しました。けれど、少女に初めてできたたった一人の友達との約束を、守ることができなくなってしまいました。

それから、まもなく少女は大学病院へ転院することになりました。
女の子とは、それが最初で最後の出会いと別れになりました。
大学病院では、もっともっと辛い治療が待っていました。
少女が治療よりも、もっともっと辛かったのは、いえ、悲しかったのたのは、友達が一人もいなかったことでした。少女は淋しいということを知ったのです。

大人になった今でもクリスマスが近づくと、あの時プレゼントされた手作りのマスコット。
真っ白で、可愛い靴下が、心の中の小さな痛みとなって星のようにキラッと光ります。



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by haru123fu | 2010-12-23 08:55 | ショート・ストーリー | Comments(10)

北海道だけで見ることができた皆既月食

          ↓ 私のデジカメで写すにはこれでもやっとでした。
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昨日の皆既月食綺麗でしたね。なんとか写真に撮ろうと頑張ったのですが、月はやはり遠すぎて、私のバカチョンでは、これがやっとこさっとこでした。
凄く寒かったのですが窓を開けてズーッと見ていました。凍るような寒さと天体ショー。
真っ赤な月(なんか梅干しみたい)がだんだん少しずつ光を放ち、徐々に光が細い曲線から三日月に。そして、
ちょうど丸いクッキーを一口かじった様な形になり(笑)最後はまあるいお月様になりました。

友人が来ていたので、友人にも撮影に挑戦してもらいましたが、最後に一言「このカメラじゃ無理だろう。」と
ウワァー!ショック!そんなこと言われなくても知ってるべさぁ~。それでもやるのが、北国の女だべさ。。。
そう思っても無理な物は無理です。無理が通れば道理が引っ込む。昔の人はいいこと言いますよね。041.gif
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by haru123fu | 2010-12-22 10:02 | 今日のわたし | Comments(6)